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外れの森で彼は暮らしている中、毎日のように自分に会いに来る。
私の毎日を変えた人物。
「本当にずっと綺麗な散って綺麗だなぁ」
そう言いながら赤い木の葉に手を触れる。
私が護る大切な森。
母も祖母もそのまた先祖も皆この森を護っていった。
今度は私がこの森を護る番人。
「…そうかな、いつもと変わりはないよ」
「でもこうして綺麗なのはメイコががんばっている証だよ」
カイトはそう言うとニコッとメイコに笑いかける。
それを見て少しドキッとくるがあえて隠す。
「…で、このキノコなんだけど」
「これ何か美味しそうでね」
そう言いながらごそごそとキノコの山をメイコに見せる。
それをみたメイコははあっと小さい溜息をしたあとにカイトに伝えた。
「これは毒キノコだよ」
「え!?」
「これとこれは食べれるけどね、これは駄目だしこれもね―…」
そう言いながらカイトにキノコの種類を丁寧に教えた。
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