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俺の目的俺たちの一族の大切な宝。
教えください。
何がどうして
こうなってしまったのか。
―――――――
――――――
「メイコ」
「お帰り。いっぱい穫れた?」
笑顔で迎えてくれる彼女。
やんわりして温かい。
居心地がいい。
けど君はいつも同じ場所。
彼女の命を元にしてみれば育ち続ける木の葉たち。
「…どうしたんだい?元気ないね」
異変に気づくメイコ。
木から下りてきてカイトの体調を気遣う。
その姿すらいつの間にか愛しく酷な話。
君はどうすれば自由になれる?
『前はちゃんと宝刀があったんだ』
やはり俺たち一族は昔ここへきたのかもしれない。
そしてここの大切な宝を盗んでしまったのかもしれない。
何にしても絶対に見つけ出さなければいけないよな。
待っててメイコ。
俺が必ず見つけてあげるから。
君をもう1人にはしないから。
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