48人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
「…ありがとう、カイト」
しばらく間をおいた後に口にしたのはただ感謝を告げる言葉だった。
その瞳はあまりにも綺麗で自分には眩しいくらいに。
メイコは覚悟をしてるんだと思う。
その自分の背負った運命を。
一途に受け止め死の恐怖すらもないくらいに。
「メイコは、やっぱり…強いよ」
「…あんたが泣かなくてもいいんだよ。これがうちの定めだから」
泣きそうな自分の顔をいじりながらメイコは自分を慰めてくれる。
「…でも絶対に諦めちゃ駄目だから。必ずその運命をはねのけるような方法見つけるから」
「…ありがとう」
、
最初のコメントを投稿しよう!