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けれど予想した通り期待になるような情報は得られなかった。
こうしている間にもメイコに命は少しずつ小さくなっている。
メイコがいない世界なんて有り得ない。
メイコ。メイコ。
ただ君が愛しい。
その儚げな美しい君。
そして忘れていた。
自分は追われている身と言うことに。
「カイト、だな。」
「…君たち本当にしつこい」
「あの宝刀はどこだ?」
「知らない。誰かが持ち出したのは間違い無いけど間違いなくこれは言える“知らない”」
カイトはしれっと言う中敵の一人があることを言い出した。
「…この森は不思議な女に護られているんだってな?」
ぴくりと反応する。
「…だからなんだ?」
「だから必要なのか?あるべき場所へ返すために?」
何が言いたい、この男。
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