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「元々、我々の目的はこの森の元にあの宝刀、“紅葉”をここへ返すのが目的」
「紅葉?それがあの宝刀の名か」
「そうだ。我々の一族はずっとそうしてきた」
「だが、お前らの一族が高値がつくという理由で我々の大切な紅葉が奪われてしまったのだ」
仲間の一人がカイトに睨みながら自身達の気持ちをぶつける。
「あの宝刀のお陰でこの森は生き長らえてきた。あの宝刀には不思議な力があったのだ。それでそれを吸いこの綺麗な森が保たれている」
「あの宝刀はあるべき力のために働いていた」
あるべき力?
「なぁに。あの宝刀は力があると言ったろ?あれは力が強すぎる」
だからここに“養分”として地に根を生やし保つ。
昔からそうしてきたと彼らのリーダーはそう言った。
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