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カイトはその後何も聞こうとしなかった。
「…じゃぁ俺はこの外れの森で暮らすよ。たまには会いに来ても良いだろ?」
「……物好きだね、あんたは」
呆れた顔をした中に優しい笑みを浮かべる。
それをまた瞬間たまらず美しく綺麗で息をのんでしまうくらいに。
「そういやあんたの名前を聞かせてくれよ」
「……メイコ」
「…じゃぁ、メイコこれからよろしく」
そうして彼との関係が何のきっかけもなく静かに訪れた。
そして静かに別の幕も刻々と近づいていた。
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