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「じゃあ鷹草高校に行かないの……?」
「わからない……。でも、恭哉と約束したから……」
今さらどこかに行きたいなんて急に変えられないし、あまり時間もない。
恭哉がいない、だなんて考えたくもないけれど、恭哉との約束だから。
「そう………」
「私、行くよ。」
迷ってる暇なんてないんだから。
恭哉の時は止まってしまったけれど、私の時は今も進み続けている。
私は私らしく。
恭哉に恥じない私でいなくちゃ。
「ねぇ、水乃………」
「ん?なに?」
「…………」
「みどり……?」
「んーん、何でもない。」
ねぇ、水乃。
私、これから生きていけるかな。
恭哉のいない世界。
そんな世界で生きていけるのかな。
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