お葬式

12/12
前へ
/20ページ
次へ
きっとね、不安で仕方ないんだ。 だって幼い頃から恭哉が傍にいたのに 心の支えだったあなたがいないから。 「恭哉……――さよなら――」 火葬場に連れて行かれる前に、綺麗な眠るような顔をして棺に入った恭哉の顔を見て、私は見送りながら一筋涙を流して、その言葉だけ呟いた。 君は世界からいなくなった。 この日 私の世界から光が消えた。 あれから3ヶ月。 この世界に残された私は、恭哉と行くと約束した鷹草高校に入学した。 。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加