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「同じクラスかなー?」
高校に着き、クラス発表の紙が貼られている場所へと二人で向かう。
その場所にはもうたくさんの新入生達が集まっていた。
「見えないねー」
「そうだね。」
人という壁に遮られ、紙など見えるわけもなく、少し後ろで二人で背伸びしたりしたけど結局かわらなかった。
「仕方ないね、もう少し人が少なくなるの待つ?」
「そうする?」
二人でそう言っていると――
「名前は?」
「へ?」
後ろから声を掛けられ、後ろを振り向くと背の高い明るい金髪が眩しい男の子がいた。
「だーかーらー名前だって!」
「あ、緑川です。」
「そっちは?」
「秋月です……?」
二人とも咄嗟に名前を言ってしまったけど、よかったのだろうかと少し後悔していると。
「あ、4組みたいだよ、二人とも。」
名前を聞いてクラスを言ってくれたから、私たちが困ってたから助けてくれたんだってわかった。
見た目的には髪染めてるし、雰囲気が少しチャラい感じがしたけど、優しい人だ。
背も高いし、イケメンだし、優しいし……モテるんだろうなぁとか考えてた。
「あ、ありがとうございます。」
お礼言ってなかったことを思い出して、頭を下げた。
「いいよいいよ!っていうか、同級生だし、タメでいいよ。ついでに言うと、同じクラスだからよろしくね。」
手をサッと差し出されて、戸惑ったけどおずおずと私も手を出した。
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