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優しいキスの余韻に浸る香織を、裕一はしっかりと抱き締めた。
「忍さん達が遠くに行っても、俺がずっと香織のそばにいるから……。香織の居場所は俺が守るから、一緒に幸せになろうな」
「うん、ずっと一緒にいる。だから、お婆ちゃんになってもこうやって抱き締めてね」
「了解」
20歳の香織に、こんなに早くプロポーズするつもりはなかった裕一だったけれど、これが2人のタイミング。
もしかしたら、忍さん達にしてやられたのかもしれないけれど、それは2人には内緒の話。
fin
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