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「おまたせ」
「ゆうか、ママが来たぞ」
たまりかねて声をかけると、裕一が笑顔を向けてくれてホッとする。
ゆうかだって、両手を出してだっこをせがんでくれた。
私も愛されてるんだってこういう瞬間に感じる。
それからしばらく3人で、公園仲間達とスコップを手にたわむれる。
「ちょっと休憩」
そう言って裕一が砂場の囲いを跨いで脱出。
実は、ママ達に囲まれるのが照れ臭いらしい。
「素敵な旦那様ね」
「そ、そうですか?」
「照れちゃって、可愛い」
30代のママが多いから、22歳の香織はかなり可愛がられている、というか遊ばれている。
それでも、裕一やゆうかを褒められると自分の事のように嬉しい。
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