おまけ

4/6
前へ
/296ページ
次へ
「おまたせ」 「ゆうか、ママが来たぞ」 たまりかねて声をかけると、裕一が笑顔を向けてくれてホッとする。 ゆうかだって、両手を出してだっこをせがんでくれた。 私も愛されてるんだってこういう瞬間に感じる。 それからしばらく3人で、公園仲間達とスコップを手にたわむれる。 「ちょっと休憩」 そう言って裕一が砂場の囲いを跨いで脱出。 実は、ママ達に囲まれるのが照れ臭いらしい。 「素敵な旦那様ね」 「そ、そうですか?」 「照れちゃって、可愛い」 30代のママが多いから、22歳の香織はかなり可愛がられている、というか遊ばれている。 それでも、裕一やゆうかを褒められると自分の事のように嬉しい。 .
/296ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15520人が本棚に入れています
本棚に追加