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いつもは恥ずかしがっている香織の一言に、裕一が照れている。
「言うようになったな」
「裕一さんの分身が欲しいの。いっぱい甘やかしたい」
裕一の事は28歳以降しか知らないから、ジュニアが欲しい。
きっと可愛いはずだけど、モテモテになったら妬いちゃうかも。
「子供じゃなくて俺を甘やかしてよ」
「うふふ、いいよ」
「ゆうかが寝てるうちに……」
眠っているゆうかをベビーベッドに下ろして、裕一が香織を抱き上げる。
結婚して初めてお願いしたのがこれ、肩に担ぐんじゃなくて、お姫様だっこがいいって……。
結局甘やかされるのは香織、だけどそれが心地良い。
「大好き」
fin
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