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聞き間違いかと思って聞きなおしてみると、思いっきり抱き締められた。
「そうよ、こんな田舎に若い女の子が1人でいたら、すぐにおばあちゃんになっちゃうわ。すぐに私達の所にいらっしゃい。良い部屋探して、慣れるまでうちの店手伝ってくれてもいいし、都会で好きなことしなきゃ。」
自分の事の様にハイテンションで、考えをまとめている叔母が、生前の母に見えた。
「よろしくお願いします。本当に姉妹なんですね。見た目も中身も母にソックリ。」
「あら、嫌だ。何年離れて暮らしても、変わらないものって有るのね。」
何の迷いも無くついていく気になったのもそのせいだと思う。
「何も心配要らないから、安心して来たらいい。家族は助け合うもんだろう?」
さっきまでずっと黙っていた叔父が、穏やかな笑顔を向けていた。
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