「あ」の章

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「あ」れ…? どうして僕はここにいるんだろう…? そこは見知らぬ部屋のベッドの上だった。 辺りを見回しながら体を起こすと、 ドアを開く音が聞こえた。 それと同時に現れたのは、 見覚えのない女性だった。 そうか、これは夢なんだ。 見覚えのない部屋に見覚えのない人。 そうだ、そうに違いない。 心の中で呟くと、自らの頬をつねった。 「何してるの?」 「え?」 おかしい。夢から覚めない。 「それより昨日は楽しかったね」 そう言った彼女は寝巻き姿だった。 おもいきりつねった頬がヒリヒリ痛むと同時に、 上半身裸でパンツ一枚姿の自分に気が付いた。
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