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仕方なく私が折れ、とりあえず河原さんを校長室に連れていく事になってしまった。
河原さんはやはり転校生で、登校初日に校長室へ挨拶に来るようにと言われているらしい。
校長室へ向かう道すがら、私は自己紹介し再び質問を切り出した。すると河原さんは極当たり前の様に、あの『へろんへろん』について語った。
どうやらあの物体は何処にでもいる精霊的なもので、人間に危害を加えたりはしないらしい。しかしへろんへろんが見える人間が体に触れると、静電気宛らに微弱の電気を流す様で、河原さん曰く冬場は特にへろんへろんの力が強くなり、見えない人でも電気を感じると。それが金属に触れた際の静電気の正体で、実はへろんへろんに触れてしまっているとの話だった。
この様な眉唾ものの話を聞かされ、私はとんでもない人と関わってしまったと、内心ため息をついた。できればもうこれ以上、お近づきになりたくないと考えた。
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