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学校というものは、何とつまらなく、何と退屈なものなのだろう。
ため息ばかりが生産され、私の今の自己標記は『ため息製造器KM―1』だ。1は1号という意味。その前のKMは私のイニシャル。名前は……まぁ、それはいいか。
私が座る窓際一番後ろの席は、クラスメイトからすれば何とも楽しい場所に映るようで、しかし私にはそれが理解できない。
『先生からの目が届きにくい。窓から外の景色が見れる。日射しは入るし、風を感じる事ができる』
だから何だ。そんなものは学校生活の中で重要視されるほどの事ではない。私から言わせれば、教室の何処にいようが退屈度合いは然程変わらない。要は、騒ぎたいヤツは何処にいてもバカ騒ぎするし、冷めているヤツは何処にいても死んだ様な目をしている。そもそも窓際は冬が寒い。
私が通う学校は街中にあるが、都会とは異なる田園風景が連なる町の為、街中と言っても土地の温度が極端に上がるわけもなく、冬になれば窓は氷が薄く張り、教室の暖房は昔ながらの煙突ストーブという致命的な温度環境を認(したた)めている故に、冬の私は退屈と空虚に加え、極寒という地獄を重ね着させられてしまう始末。
何かしらの天罰なのだろうかとも考えたが、私はそんなものをお見舞いされるほどの大罪を犯したつもりはない。しかし、クラスメイトの様な楽し気な振る舞いをしないのが原因ではないかと、ふと1人ほくそ笑んでみたりもする。
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