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浅野の陰謀かと思ったが、違った。
榎「私がお父さんに頼んでこの席にしてもらったの。」
榎田先輩の父親は学園の理事長だ。
新「アハ、アハハハハハ。」
席順はこうなった。
巧 渚 尋貴
遊 俺 榎田先輩
剛大 絢 雄壮
よくこんなことが許可されたな。
新「てかなんで?」
榎「何が?」
新「海外留学やらオカンの看病やら家庭の事情やら親戚やらはどうなったんだ?」
遊「オカンはもうピンピンしとるで。」
榎「こっちに帰ってこれるようにわざと失敗ばかり繰り返したら、もう帰れって言われた。」
絢「お母さんが、こっちにいたほうが楽しいんでしょって言って、特別にこっちに行かせてくれた。」
渚「家庭の事情は自然に解決されて、東京にいてもつまんないから、こっちに戻って来た。」
新「そうですか。」
なんでもいいが、さっきから嫌な予感がするんだが。
遊・渚・絢・榎「ところで返事は?」
そらみろ。つかハモるなよ。
新「えっ?返事いらないって言ったじゃん。」
遊「それは、もうこっちに戻ってけぇへんと思たからや。」
絢「でも戻って来たから。」
渚「関係ない。」
榎「さぁ!返事!」
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