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追いかけることに疲れたのだろう。なんだかぷー太郎のテンションが低い。
…ま、別にいいけど。
俺とぷー太郎は並んでテクテクと歩いていく。
「ハァ…ん?…へぇ、あそこになんか建つんだな」
ぷー太郎が興味を示したところを見てみると、大きな灰色の幕があって…まぁ今建てているよ!と示しているのがあった。
「本当だ」
「あそこ通るけど…上からなんか落ちてきたりしてw」
「んなわけあるか。…そうだな、死亡フラグ今のうちに建てておけば?」
「…俺、あそこ通ったら結婚するんだ!」
「へぇー」
「orz」
そして通る直前…
「なぁ、ぷー太郎」
「それ、やめねぇか?」
「俺何だかんだでお前が親友でよかったわ」
「…え?それは…死亡フラグ?」
「…さぁ?ま、行こうぜ」
そして中間に差しかかっったところで…
「あ、危ない!!」
高いところから聞こえた声は俺だけにしか聞こえなかったらしく、ぷー太郎は見上げていなかった。
上から…
ぷー太郎の真上から金槌が…
…え?金槌?おかしいでしょ、なんで金槌?必要ないんじゃないかな。絶対。
と歩きながら考えていると、何かに足をとられてしまった。
「うぉっ!?」
目の前に上がる黄色い物体。
後ろに転ける俺の体。
黄色い物体…バナナの皮は、綺麗な弧を描いて熊野の頭に。
空中に放り出された俺は、わたわたさせた腕で、後ろにいた熊野の腕にしがみつき、引っ張った…
俺の頭は…体はさっきぷー太郎のいたところで倒れた。
目の前に迫る金槌を見ながら思った…
良かったなぷー太郎…死亡フラグ、建たなくて…
あ、予約してたゲームどうs
そして俺の意識はブラックアウトした。
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