第4話

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だけど、意外にもちーのガードは固く。 あの日から、1週間が経過しようとしていた。 ――ズキン。 焦燥感を感じながらも、俺はもう1つ疑問に感じることがあった。 それは、もうすぐ12月だというのに、ちーは1人でほぼ毎日屋上へ向かっているような……気がする。 後を追おうとしても、屋上への通路は人が少なく、すぐにちーに逃げられてしまう。 「ちー、……俺に隠し事…?」 そう呟いたとき、ちーが泣きそうな表情でこちらを見た気がした。 .
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