第5話

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「天使ぃ、なにかいい案はないかなあ……」 あたしがそう言うと、 『ね。ちーちゃんはそれでいいの?気まずいまま、遠野くんと別れていいの?』 天使はそんなことを言ってきて。 「そんなのっ、やだよ!」 気がつけば、あたしは電話口に向かって叫んでいた。 『………』 「あ…。ご、ごめん!」 うるさかっただろうなと思い、謝りつつ。 あたしは心のどこかで不思議ななにかを感じていた。
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