サンクチュアリ

2/2
前へ
/126ページ
次へ
水面映る肌を焼いた 傷の跡に花を飾る キミを守る ただそのため 全て切り裂く剣になる 茨の視線が毒ならば 摘んでこの花渡しましょう 追憶 鐘の音色 飛ぶための羽がないならば あの空の鳥堕としましょう 引き金選んだのは必然 冷えた壁に指で描く甘い色の偽善の夢 〝ホントウ〝はどこにもないと知ってても 足掻きたい 速く閉じたドアを開けて 割れた硝子 拾うたびに傷ついて 月影 距離を揺らし離れた影が溶けだす 「愛すことは壊れること」 キミの唄が無邪気に響くたびに 鏡の枯れた自分 笑い飛ばして砕いた 忘れたくないことだからと キミが傷で刻もうとする 空白埋められない 手のひらと手のひらを重ね 二つになったふりをしては 虚しさだけみつけた 遠い日 褪せた床の上に倒れ 時の果てに欠けたドール もげた腕を抱いて眠り続けてる 永遠に キミの業(ごう)もボクが背負う 茨の道歩いても構わない 十字架 捻じれた罪 苦痛が過去をなぶって キミとボクと寄り添いあう 未知の区域 サンクチュアリ 誰にも 傷つけさせやしない 呪いのように誓おう 冷えた壁を見下ろしてる 所詮すべて偽善のボク 〝ホントウ〝の在処(ありか)は ボクたちの近く 此処にある 速く閉じたドアを開けて 割れた硝子 拾う手を握りしめ 月影 距離を揺らし離れた影を繋いで キミの笑顔 隠す斜陽 惑う螺旋 二人を邪魔するなら この手で引き裂くんだ その外側で光った 拙い明日求めて
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加