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流れ出す紅(ち)で唇を染めた
永遠に許さないわ貴方
夕暮れ時
身を潜めて指切りしたあの誓いは
唯、綺麗で嘘を重ねる彼女が壊したの
後悔しても もう遅いのよ
だって、私はそういう女なの
此れで終焉──終わり──
銀色の刃が輝きを増して
現実が霞み悲鳴が聞こえる
流れ出す紅(ち)で唇を染めた
永遠に許さないわ貴方
痩せた躰 白い肌を紅の雫が彩り
意識の無いはずの瞳 虚ろに揺らめいた
後悔しても もう戻れない現世(かこ)に
私が殺したのはもう一人の私
誰もいる筈の無い部屋
息づく闇が私の胸を締め付ける
「左様(さよ)なら」と今、告げるなら
連れ去ってしまおう逃がさないわ貴方
籠目 籠目 後ろの正面 誰彼(だあれ)
後悔しても もう遅いのよ
だって、私はそういう女なの
此れで終焉──終わり──
銀色の刃が輝きを増して
霞んだ視界 悲鳴が聞こえる
流れ出す紅(ち)で唇を染めた
永遠に私のもの貴方
愛しているわ
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