壊セ壊セ

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遠くでは夜の匂いがする 湿った風の音に君が歩いて入ってくる 今君が思ってること 僕が全部当てたげようか 作り笑いの裏側を つかんで剥いで見せてやるよ その目を僕に向けたら 話などしなくていいから その冷めた笑顔ただちに捨ててしまえ 意味のない声もぬくもりも お前が持ってるもの全部あきらめよう 壊してあげよう 階段のぼりきった時から 何も残らない気がしてたんだ 大きな目 斜めそれても 向けられているのは白い目 話すならこっち見ろよ 叫びだす風の音引きずって まるで聞こえない美しくもない言葉 壊せ壊せ壊せ壊せ いらないなにもいらない ああ なんて下らない 君という人 遠くでは雨の音がしてる 重い夜空にふたりでただ黙って座ってる 君といると少しずつ 少しずつ少しずつ僕が削られて 静かになって寒くなって 白くなる硬くなる ああ 冷たくなる 壊せ壊せ壊せ壊せ 壊せ壊せ壊せいらない壊せ 赤い赤い言葉も全部いらない何もいらない ああ なんて下らない 会えない方がいい
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