はじまり

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「して、受けてくれるか?」 「…わ、私などに、務まりますでしょうか…」 何故私などに、お声が? その疑問に誰もハッキリとした答えをしないまま、私は半ば強制的にこの場に連れて来られている。 ただ、言い切れるのは断りたくても断れないレベルの依頼である事。 だから、兄君も姉君も皆苦笑しつつ送り出してくれたのだ。 普通であればこのような大役、兄君姉君を差し置いて末弟の私に話が回ってくるはずもない。
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