小さな守人

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「ったく」 パチンと音が響き、熊は崩れるように倒れた。 倒れた熊を見るために少年は熊に振り返る。 溜め息を軽く吐いた。 「次現れたら容赦しないからな」 気絶した熊の懐に入り込むと足に力を入れ熊を抱え上げた。 少年はしばらく森を進み、洞穴の前で立ち止まった。 そして熊をその場に静かに寝かせる。 「お勤めご苦労さん、守人さん」 赤い髪を丸坊主にした少年がゆっくりと向かって来た。 「ミファラ、このぐらいのことは勤めと言わねぇよ」
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