第一章:刀

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「はい………………!」 「とりあえず今日は家に帰りなさい」 アルクはゆっくりと振り返ると集会所の出口へ向かって行った。 「父上、アルクが心配だから送ってく」 村長の背後からピョコッと赤髪の小さな男の子が顔出した。 「待てっ、ミファラ―――」 村長は声を出した時には既に男の子はアルクを追って走っていた。 「アルク!待てよっ」 「みっちゃんか……」 ミファラは息を上げて、暗い帰り道をトボトボと歩いているアルクに追いついた。 「一緒に帰ろうぜっ」 「……うん」 しかし二人は特に話すことをせずに暗い道を歩いて行く。 「なぁ、アルク」 ミファラは口を開いた。
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