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「死ぬ気で守れぇ!!」
「おう!!」
ここぞとばかりに春日谷は最後の勝負をかける。
県内屈指のシューター蔵馬には副キャプテンの和田が徹底マーク。
同じく県内屈指のセンター持田には、飯田だけでなく落水もカバーして抑えている。
蒼英の得点力を最後の力で抑える。
そして司令塔対決。
「まさか鳳泉や立修じゃなく、春日谷からこんな逸材が出るとはね……」
「余裕こいてんじゃねぇ」
試合は終盤。
ボールは辰見に。
「辰見よこせぇ!!」
持田が落水と飯田を押しのけてポジションを取る。
あまりの声に、大翔も流石に一瞬気を取られた。
ほんの一瞬。
その一瞬を見逃さず、辰見は鋭いドライブで大翔を抜いた。
「ちっ……!!」
「カバー!!」
「なっ……!?」
信じられない早さで陽太がカバーに来ていた。
まるで始めから2対1だったかのように。
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