練習試合

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第2クォーターは春日谷ボールからのスタートとなった。 すると……。 「マーク交代だ」 陽太のマークが2年の藤島から、蒼英キャプテンの蔵馬に変わっていた。 陽太に対する早めの対策を打ってきた。 「君は去年の辰見を見た時以来の衝撃だ。 こっちも、全力で相手しよう」 「わざわざ相手校のキャプテンに言ってもらえるなんて……光栄ですよ」 陽太はパスを受ける。 「いけっ、陽太!!」 陽太はフェイクをいくつか入れ、一気に抜き去ろうとした。 「うっ……」 しかし、蔵馬の堅守に阻まれ、得点には至らなかった。 簡単には抜くことが出来ない。 蔵馬と一度対峙しただけで、陽太はそれを察知した。
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