練習試合

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「うおらぁぁぁぁぁ!!」 持田が豪快なダンクを決める。 「ドンマイ!!」 「一本取り返すぞ!!」 キャプテンの落水がチームを鼓舞する。 しかし……。 「くっ……」 「攻めれない……」 2クォーター目に入り、蒼英の動きが良くなった。 理由は二つあった。 一つ目は、陽太を蔵馬がしっかり抑えていること。 1クォーター目は、陽太の活躍によってリズムを作れていた。 だが今は抑えられている。 それが逆に蒼英のリズムを作ってしまった。 二つ目は、遅れてきた辰見の存在。 辰見は蒼英のエースガード。 チームのエースが入る。 それだけでチームはモチベーションが上がる。 対する春日谷は、辰見が入ることへの不安で動きが少しだけ鈍る。 結果、徐々に点差は開いていった。
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