練習試合

21/52
前へ
/1016ページ
次へ
だが、辰見はシュートを打たなかった。 「えっ……?」 辰見は全く振り向きもしないまま、片手で真後ろにパス。 「ナイスパス!!」 ボールの終着点は、蔵馬。 蔵馬はフリーでスリーポイントを決めた。 同時に体育館は沸いた。 辰見のスーパープレイは、流れやムードを一気に蒼英に持って行った。 「今のは陽太が悪い訳じゃない!! 切り替えて一本取るぞ!!」 「はい!!」 春日谷も何とか残り少ない時間を食らいつこうとした。 「辰見……洸希」 同時に大翔も春日谷や辰見に対してあることを思っていた。 「……畜生」 だが頭が、足がそれを許してはくれなかった。
/1016ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6302人が本棚に入れています
本棚に追加