練習試合

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「うおぉ!!」 「はっ!!」 中々動かないスコアを動かしたのは、蒼英の4、5番コンビ。 自力の差が見え始め、少しずつ点が離れていく。 第3クォーター残り5分を切ったあたりで、スコアは46-64。 いつ蒼英に流れを持っていかれても分からない状況だった。 「やるね……!!」 「負けられないんすよ……!!」 「いいね、臨む所だ」 辰見は急にスピードを変えて、陽太を抜きにかかる。 「まだだっ!!」 陽太は踏ん張って抜かれないようにディフェンス。 すると辰見は急激なバックステップで一歩下がった。 同時にリングを見た。 「ぐっ……!!」 陽太は辰見のシュートを警戒し、自らも一歩前に出た。 「しまっ……」 陽太が一歩前に出た所で、辰見はトップスピードで陽太を抜き去った。
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