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｢くそっ……！！｣
陽太はトップスピードに乗った辰見に追い付けない。
｢打たすか！！｣
最後に落水が辰見が跳んだのと合わせて跳ぶ。
シュートコースをふさいだ。
だが……。
｢なっ……｣
辰見は落水のブロックの上を通すループをかけたシュートを放つ。
そのシュートは綺麗にリングを通過した。
｢(※)バスケットカウント！！｣
(※)バスケットカウント
シュートモーションに入ってからファウルを受け、そのシュートが入った時、その得点に加えて1本のフリースローが与えられる
｢おっしゃあ！！｣
辰見のスーパープレイで、蒼英体育館は一気に盛り上がる。
｢蒼英！！｣
｢蒼英！！｣
応援席が沸く。
完全に流れも実力も蒼英が上だと決定付けた瞬間。
陽太や春日谷メンバーにのしかかる応援や雰囲気。
｢(※)タイムアウトです｣
(※)タイムアウト
各チームに一定回数与えられた50秒の作戦タイムで、時間が止まった時に使える
監督のいない春日谷に突如取られたタイムアウト。
取った人物は……。
｢神野……くん……！！｣
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