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[陽太視点]
「神野くん!!」
神野くんが来てくれた……!!
動ける格好で、バッシュもしっかり履いてる。
最初から、試合に出るつもりだったんだ……!!
「君は確か、最初に陽太と一緒だった……」
「いきなりですいません。
残り14分ちょっとだけでいいので、俺を試合に出して頂けませんか?」
「神野くんは超天才ガードなんです!!」
「お前は少し黙ってろ」
「う……」
「神野くん……だっけ?
どうして今急に?」
「理由は後でお話しします。
試合、出させて頂けないでしょうか?」
「神野くんなら辰見さんにも勝てます!!」
「……分かった。
陽太が言うなら、君に辰見を任せてもいいか?」
「はい」
「やっと一緒にバスケが出来るんだね……!!」
「勘違いするな。
俺はお前とこのチームを、自分で見極めるだけだ」
「そっか……!!」
意地張ってるみたいだけど、俺には分かる。
結局神野くんだってバスケが好きなんだって。
バスケがやりたくて仕方なかったんだって、言葉にしなくても分かるよ。
楽しみだ。
神野くんと同じコートに立ってバスケをするのが。
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