6302人が本棚に入れています
本棚に追加
「ドンマイ神野くん」
「ドンマイじゃねぇよ。
ちゃんと動け」
「うっ……」
何でこんなに俺には冷たいんだろう……。
「ディフェンス!!」
「おう!!」
俺らはこれ以上離されないよう、必死のディフェンス。
辰見さんのマークは神野くん。
凄いディフェンスだ。
スキが全くない。
超天才と言われてる辰見さんに全く引けを取らない。
「おいおい、春日谷はこんな切り札を持ってんのか?」
「いいから来いよ、先輩」
「生意気だな、こら」
蒼英の攻撃をとりあえず凌いだ俺ら。
再び俺らボール。
すると再び神野くんのパスは誰にも渡らずコートの外に出る。
「ラッキーラッキー!!」
「一本確実に!!」
相手は神野くんのミスに喜び、うちは沈黙が訪れる。
でも……俺は分かった。
分かってしまった。
神野くんのパスは……ミスなんかじゃない。
あれは……!!
最初のコメントを投稿しよう!