練習試合

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「ドンマイ神野くん」 「ドンマイじゃねぇよ。 ちゃんと動け」 「うっ……」 何でこんなに俺には冷たいんだろう……。 「ディフェンス!!」 「おう!!」 俺らはこれ以上離されないよう、必死のディフェンス。 辰見さんのマークは神野くん。 凄いディフェンスだ。 スキが全くない。 超天才と言われてる辰見さんに全く引けを取らない。 「おいおい、春日谷はこんな切り札を持ってんのか?」 「いいから来いよ、先輩」 「生意気だな、こら」 蒼英の攻撃をとりあえず凌いだ俺ら。 再び俺らボール。 すると再び神野くんのパスは誰にも渡らずコートの外に出る。 「ラッキーラッキー!!」 「一本確実に!!」 相手は神野くんのミスに喜び、うちは沈黙が訪れる。 でも……俺は分かった。 分かってしまった。 神野くんのパスは……ミスなんかじゃない。 あれは……!!
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