練習試合

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最終クォーターが始まる。 俺らボールから。 「さ、残り10分、楽しんでいこうぜ一年坊主」 「神野だ」 辰見……この野郎も楽しんでやがる。 悔しいけど、総合的にこいつの方が俺より上だ。 でも……負けねぇ。 「うおっ!!」 俺は一気に辰見を抜く。 「カバー!!」 すぐに他のディフェンスがカバーに来る。 さっきはバカ野郎が一瞬のスキに後ろからカットされた。 辰見もそれを狙ってわざと抜かせてる。 だったら、すぐ捌けばいいだけの話だ!! 俺はすぐにパス。 「ちっ……!!」 しかしパスを出した瞬間、パスが悪いと感じた。 パスミスになる……。 だが……。 「ナイスパス!!」 バカ野郎が俺のパスミスを帳消しにするように、上手くパスを受けとった。 そして、そのままシュートを決めた。
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