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[第三者視点]
試合は拮抗した。
大翔と辰見の司令塔対決。
陽太や落水、和田が点を取り対抗するが、蔵馬と持田の外と中の攻撃に返される。
この試合一番の点取り合戦。
詰まりも広がりもしない点差。
春日谷にとっては出来過ぎ、蒼英にとっては予想外とも言える試合展開。
白熱した試合も、残り3分を切っていた。
82-88の6点差。
そして、その拮抗が破られたのは、両チームノーゴールが1分続いた後。
残り2分を切ってからだった。
「ぐっ!!」
辰見が大翔を抜いた。
カバーには誰も入れない。
「ちっ……!!」
すぐ落水が向かうも間に合わない。
そのまま辰見は(※)レイアップシュートを放った。
(※)バスケにおける、ゴール下での基本的なシュート
「打たすかよ!!」
大翔が追いつき、後ろからボールに触れた。
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