練習試合

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ピッ!! 審判の笛の音と、体育館中全員がボールの軌道を凝視し、体育館は静まり返る。 だが、ボールがリングを通過した瞬間、弾けた。 「バスケットカウント!!」 「うおぉぉぉぉぉぉ!!」 体育館は沸いた。 試合時間は35秒。 ルーキー陽太が、値千金のゴール。 ついに点差は1ゴール差。 そして倒れ込んだ陽太に一番に近寄ったのは……。 「司令塔、ゴール決めたよ」 「……いいんじゃねぇの」 大翔は陽太に手を差し出す。 悔しがる持田をよそに行われたフリースロー。 陽太はしっかり決めた。 「1点差ぁ!!」 「っしゃあ!!」 勢いは完全に春日谷。 それは誰が見ても言えることだった。 しかし……。
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