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帰りの車の中、オーディオから流れる「GLAYのHOWEVER」の曲に、ハンドルを握った指でリズムをとりながら、帰りにどこかで外食して帰るか、家に帰って魚を焼くか考えていた。
「ねえ、なんか食べて帰る?魚でいいなら帰ってから焼くけど?」
広がる田園の奥に見える立ち煙を見ながら、緩やかなカーブに合わせてハンドルを少し右に切った。
「うーん、もう腹減ったし、なんか麺類食べたい。」
寒さで少し赤らんだ手をエアコンの吹き出し口に当てながら
「ラーメンかちゃんぽん」と付け加えた。
「またぁ?あんた昨日もラーメンって言ってラーメン食べたじゃん。」
「じゃあ、今日はちゃんぽん」
「まったく…」
呆れながらも、ちゃんぽん屋のある方に車を向かわせた。
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