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「すみませんが私は先生みたいに暇じゃないので失礼します。
行こう旗野くん!!」
わざと嫌味たらしく告げ、彼に
背を向けて歩き出す。
「え、ああ、うん」
心優しい旗野くんは心配そうに何度も彼のいる方を振り返っているのが分かる。
『あんな奴のことなんか気にしなくても良いのに』なんて考えた所で何故か私は胸が痛くなった。
もやもやして頭がぐるぐるして、まるで風邪を引いたような感覚に少しだけ怖くなる。
「旗野くん!!こっち曲がるっけー?」
「うん!ありがとう星永さん、
結局全部助けてもらっちゃって…」
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