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雨七夕
七月七日の夜の天の川
星の道の上で君を待っていた
だけど一年の中で再開出来るわずかな時間も
雨と闇で道が消えて出会うことは出来なかった
こんなにも長く君を待っていたのに
お月様は僕達の恋を決して許そうとはしない
七月七日の夜だけに許される一瞬の永遠の恋も
悲しみの時間へと変わってゆき
僕は闇の天の川で泣くだけ
君を思い続けてるから
また一年待つなんて出来ないよ
わずか一秒でもいい
星と星のつなぎめを照らして
それだけで僕の気持ちはどんな星よりも輝くよ
七月七日の夜に許される一日だけの願いの夜よ
皆の願い叶えるなら僕の永遠の願いも叶えておくれ
君にとっておいた涙は君に会えないまま流れて星になる
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