金髪美女と強襲する闇

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---王都、ブルータス郊外にある広大なる草原に一つの“異常”が起きていた。 ブルータスから少し離れた草原地帯の空間に漆黒の球体がふわふわと浮かんでいた。 遠くから見れば黒い点のようだが、醸し出す雰囲気はただ者ではない。 「……ん?」 草原に起こる異変にいち早く気付いたのは、王都・ブルータスの門番を務める兵士。 「おい、あれは何だ!?」 門番を務めるのは二人の兵士。いち早く気付いた兵士はもう一人の兵士に尋ねる。 「…どれだよ?」 だが兵士の瞳に写るのは、何の変哲も、変化もないいつも通りの草原。 「どれってあれだよ!!」 兵士は遠目に見えていた宙に浮かぶ黒い点を指指すが、指指した先には何もなかった。 見間違いか……?? そんなはずはない! 確かに感じた、尋常じゃない程の---- 瞬間--- 辺り一体を消し去る程の漆黒の何かが草原を包みこんだ。 「…………!!!」 「………!!!!!!」 いきなりの出来事に兵士達は絶句。 言葉を失うほどの光景に冷や汗を流す。 やっぱりだ。 たったの一瞬だが確かに“殺気”を感じた。 前方に広がるドーム状の漆黒。 兵士は瞬時に解析を試みるのだが、初めてみる光景に脳はついて来れていなかった。
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