23338人が本棚に入れています
本棚に追加
「私……市ノ瀬君の事、入学してからずっと好きなんです! もし彼女とか居なかったら付き合ってください」
みほちんはクラスのムードメーカー。いつもお腹がいたくなるまで笑わせてくれる女の子だ。
そんなみほちんがすごく緊張して、必死に気持ちを伝える姿に胸がギュッとなる。
「……俺、あんた知らないし」
えっ????
ドキドキしていた気持ちが、一瞬にして消え去った。
みほちんを見ると俯いてじっとしている。
「悪いけど、暇な人に言って」
とても冷めた声で言う市ノ瀬君。
ろくにみほちんを見もせず、その場から去ろうとする。
そんな……酷すぎるよ……。
ポツンと立ち尽くすみほちんが悲しそうで。思わず手摺から身を乗り出す。
最初のコメントを投稿しよう!