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去っていく市ノ瀬君の後ろ姿をポカーンと見ていた。 ん? "告白されたら知らない人でも『はい』って言うみたいだけど" さっきのなっちゃんとの話を聞いてたんだ! ちょっと落ち着いてきた顔が、また恥ずかしさで真っ赤になる。 「冗談に決まってるじゃん!」 「でも格好いい……。笑った顔初めてみた……。理子、バカやってくれてありがと。 私、市ノ瀬君のファンクラブに入る事にしたね」 みほちんはスキップしながら教室へ帰っていった。 …………。 「理子……みほちん元気出て良かったね」 なっちゃんは心底同情した顔で私の肩を叩いた。
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