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放課後、なっちゃんと暫く帰れない我が家までの道のりを一緒に帰った。
「本当に何かあったら、夜中でも来て良いんだからね!」
「そうよ、たまには顔出すのよ。おばちゃん、理子ちゃんの元気な顔を見ないと力が出ないのよ」
私の事になるといつも心配性になるなっちゃんと、私に激甘のなっちゃんママがそう言って見送ってくれた。
お別れな訳じゃないのに、住み慣れた家を離れると思うと少しだけ寂しくなる。
電車に乗って見慣れた景色見ながら、一年間パパやママと別れて知らない人と暮らすんだ……と思うと、我慢していた涙が一粒だけ落ちた。
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