2.

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**** 二階へ上がると、丁度アイツが部屋から出てくるところだった。 うん。見なかったことにしよう。 首にかけていたタオルを頭に被り、斜め左の壁を見ながら歌を口ずさみ大股で歩く。 よしっ、自然! 「…………不自然だし」 無視、無視、むーし! 「おい、お前」 むし、むし、むーし! 「……理子。りーこ」 名前を呼ばれたことに驚いて思わず立ち止まってしまった。
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