2.

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何だか、上手く丸め込まれたような……? 瑞希の楽しそうな顔に、何に対してあんなに怒っていたのか分からなくなる。 まぁ……いっか……。 張りつめていた緊張が解け、ほっと安堵の溜め息をついた瞬間クスリと瑞希が笑った。 「さすがだね。もう忘れちゃったんだ。良かった」 ーー!? さすがって何よ! 良かったって言ってるけど、私は全然良くなーーい!! 瑞希の胸を叩こうとするが、ヒラリと交わされ自分の部屋の前に行ってしまう。 「じゃあ、また明日。おやすみ……りーこ」 ドアが閉まる直前にまた少し開き、そこから顔を覗かせニヤリとして言った。 「ちょっと!」 何よ! 馬鹿にしちゃって! ドアに向かって舌を出す。 でも……怒っている気持ちの裏側には、高鳴る自分の心臓。その夜はなかなか眠りにつく事が出来なかった。
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