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「ねぇ~、七音も仲間にい~れてっ」
無邪気に笑いながら、ままごとをしている女の子たちにかけていく七音。
「もぉ人足りてるからだめ~」
そう言うと女の子達何事もなかったかのようにままごとを再開しはじめた。
涙目になりながらその場をトボトボと離れ、園内にある小さな小屋に入って行った。
「今日も仲間にいれてもらえなかったよ~。でも、いいんだっ。いちごちゃんがいるもんねっ!」
そういいながら七音はくまの人形を抱き締めた。
その時の彼女は、小さいながらにもどこか寂しげで耐えている。そして慣れているかのような、なんともいえない表情だった。
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