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「ちょっ!何でちぃ知ってんの!?」
慌てて彼を見て問いただすとニヤリと笑って見透かした様な目で言った
「俺子供いるから無理。でしょ?(笑)」
「なっ!んで!!」
ゆっくり頭の中を整理する。もともと僕に告白しなよとそそのかしたのは彼だ。つまり、結果がこうなると分かっていて告白させたのだ。
「実は、僕と山ちゃん幼なじみだったりして(はあと」
「鬼っ!ちぃの鬼!なんで教えてくんないの!」
「だって裕翔くん聞かなかったし。」
ちいの酷い対応にムスッとしていると圭人は案外冷静に大事な事を切り出した。
「で、結局山田くんって子供がいるの?」
「圭人は案外斬り込んでくるよね(笑)まぁ子供ってゆーか、あれ?」
そう言ってちぃは校門に立つ他校の男の子を指差した。
「あれが子供な訳ないじゃん!だってどう考えても僕らの少し下くらいでしょ!」
「でも、子供なんだって」
相変わらず納得の行く答えは出てこない。思わず立ち上がり気づけば階段を駆け降りていた。
おわり*
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