『あたし、アイドルになる！』

あたしのオモイビト。

あたしたちは今、遼の部屋でごろごろ中。

まぁ、なんてったって幼なじみだし、お互い意識はしてない。

はず、なんだけど…

えーっとですね、あのですね、その…

…好きなんですよ。

遼のことが。

小さい頃からいつも側にいてくれて。

思えば、あたしが小学校で仲間はずれにされかけたときも、遼が助けてくれた。

ほら、あたし、こういう性格だから。

思ったことはズバズバ言っちゃうし、無神経だし…

結構相手の反感をかっちゃうことがある。

そんなときでも、遼は側にいてくれた。

んー、あたしのヒーローみたいなもん？

まぁ、本人には絶対言わないけどね。

そんなカッコいい遼が、あたしは大好きなんだ。