違和感

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『ふぅ~。サッパリした~。 ん?真美?どうかしたのか?顔色が悪いぞ?』 慎一に顔を覗き込まれながら声を掛けられ真美はハッと我に返る。 『うっ…ううん。お腹空いたよね? すぐ用意するね…。』 上の空でフラフラとキッチンに行く真美。 ガシャン!! 『きゃっ!!』 頭の中が慎一の事でいっぱいな真美は皿を出そうとして手を滑らした。 『大丈夫かよ?怪我は? お前、体調悪いんじゃねーの?顔が真っ青だぞ?後は俺が片付けとくから、お前は先に寝ろ。』 床に散らばる皿の破片を片付けながら慎一は真美に休む様に促した。 『…うん。…疲れてるのにゴメンね。 …悪いけど先に休ませて貰うわ…。』 血の気の無い顔で真美はリビングを後にした。
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